ただひとつの/
うずら豆
樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく
螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく
言魂を飛ばそう
カモメよりも早く
途中で眠らないように
雲の見張りを付けて
笑ってる青空まで
そのもっと遠くまで
吹き出すサイダーが
後押ししてくれるはず
偽りだらけの世界で
真実を伝えたいから
優しく笑ってる
君じゃなくちゃ駄目だから
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