線香花火/寒雪
 


夕涼み
縁側で
冷えたスイカを食べながら
きみがしゃがんで
線香花火をしてるのを見てる


薄暗い中
静かに燃える火花が
儚げで切なげで


今こうしてるぼくらは
いつまで
こんな風に
互いを愛し合って生きていけるだろうか


落ちそうな光の玉に
一秒でも長く
留まっていろと
無駄な願いをしてみた

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