満月/天野茂典
 

 質問攻めだった
 (まるでヒーローのように私は高揚していた
 いつまでも質問はつづいた
 母の安否が中心だった
 2000年のことである
 本箱は燃えってしまったが私はまだ生きている
 多くの財産を失ったがまだ私は生きている

 生きてる限り燃えているのは私なのだ!
 太陽はひとつの窓なのだ*
 私はひとつの満月になろう・・・・・






                                                                 (*宮沢賢治
                2004・10・16
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