矛盾する二つのものの考察/チャオ
光は、すべてのものに意味を与えてくれる。僕に、僕の形、僕の色、僕の熱を与えてくれる。
逆に、闇は、すべてのものに、無意味を与えてくれる。僕に、形のない闇を、色のない闇を、熱のない体を。
無意味である何かは、僕の言葉の外側にある。が、その外側の何かが、憎たらしくも、僕の今の言葉をつむぎだす。
外側の何かは、今の僕を、僕と規定するすべての事象を否定する。
いうならば、僕の意味を、全く無に返してしまう。
だが、その闇の太陽に照らされた、外側の僕を、光の太陽に照らすことで、僕という形は生まれ、僕は、限界を持つことと引き換えに、意味を持つことが許される。
僕の形という意味を。
闇は、未
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