感謝/
寒雪
きみと別れた日
涙まじりに眺めた夕日の
猛々しい茜色が
ぼくの脳裏に溶け込んで
きみがいなくなった夜
透き通る星たちの
無表情な青白さが
ぼくの心を塗りつぶして
他人行儀な朝日が
ぼくのまぶたをノックする
一晩寝かせた悲しみに
押しつぶされそうな気持ちを抱えて
一人通りを行くと
楽しげに歌っているきみと出会った
出会いの喜び
別れの悲しみ
止め処ない涙
青空の笑顔
新しい出会いを生み出してくれた
悲しい別れに感謝
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