[:shoot]/プテラノドン
物語とゴミ箱は切り離せない―
その夜、籠から逃げだしたハムスターが家から逃げだした。
飼い主の女の子が軒先で名前を呼んだのを私は聞いた。
しかし、公園のベンチから立ち上がる気が起きなかった。
滑り台の下から茶色い野良猫がこちらを睨みつけていたからだ。
ジェニーも今頃、野良猫に睨まれているか、既に
とっ捕まっているかもしれないと思うと気が重くなった。
彼女の恋人は受話器越しに「大丈夫、また買えばいい」と言った。
彼女はこんな男とは、いっそ別れた方がいいのかもと考えながら
住宅地の路上をさ迷い歩いた。二人がそのやりとりを
律儀にベッドの中でも続けている間に、私は潰した空き缶に
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