青空/
真島正人
雪もないのに
足が滑って
しりもちをついたら
青い空が
広がっていた
青い空の下では
誰もが幸せだなんて
とんでもない嘘だけど
そう思い込むほうが
幸せになれるかもしれない
人が流れていくのも
雲が流れていくのも
同じことだと
思うのも悪くない
僕は
解かれて
体中の力が
抜けていく
力が抜けてしまうことは
無気力とは
違うんだって
大声で叫びだしたくなった
雪もないのに
足が滑って
しりもちをついたら
青い空が
広がっていた
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