ほしのせかい/朧月
 
星がすきなのに
星座にはまるで 興味がない
プラネタリウムの傾斜の座席は
私を 私自身の夢の星へといざなう

隣のあなたは
きっとまた笑うのでしょう

線で結ばれた
星座たちはどれも
向こう側へむいて背筋を伸ばしてる

ひとつひとつをみてしまう
ほんとうの空の星は
ひとつひとつがきらめいて
選ぶ考えなど起こせなくて

どれがよい なんて考えは
どれが悪いにつながって
自分の心が苦しく
狭くなるけど

星たちは ひそかな等級の
違いさえ 思わずに輝く


戻る   Point(2)