狭間/
寒雪
たけど
割れた鏡の破片と
手の甲から流れる血液が
自分の無力さを引き立たせる
自分は何のために生きているのか
思えば思うほど
ぼくの足は根を張って
ぼくを動けなくしようとする
結局
その場で呟くしか出来ない自分を
言葉で辱めるしか出来ない自分
天国と地獄の狭間で
天使にも
悪魔にも
善人にも
悪人にもなれず
ただ一人の人間として
もがき苦しむ
助けられるものなら
助け出してくれないか
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