僕の自由帳/nonya
 

真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていってもいいけれど
必ず自分で背負いなさいと言われた

何を書けばいいんですかと聞いたら
そんなこと一人で考えなさいと叱られた
僕は端っこに

スミマセンと書いた

書くことが何もないと泣いていたら
それが自由というものですと諭された
僕は端っこに

ユルシテクダサイと書いた



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