Eternal Heart/寒雪
きみが死んでしまった夜
ぼくはまんじりともせず
ただきみの
白く死化粧を施された
美しい寝顔を
ただ目の中に入れていた
ほんの数時間前
きみはすっかりかすれてしまった声で
ぼくに謝罪と永遠の愛を
ゆっくりと語ってくれた
今はもう
きみの言葉を聞く事は叶わない
だけれども
ぼくはなぜか
とっても不思議な気分でいるよ
悲しくない
そんなわけはない
きみともう
二度とキスも出来ない
寒い部屋で毛布に二人で包まって
暖かいコーヒーを回し飲みしたりも
もう出来ない
きみのくしゃくしゃな笑顔も
もう見られない
それでもぼくは
きみに向かって
ずっと微
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