道を走る、走り続ける/ブライアン
 
 高校時代、陸上部だった。毎日、飽きもせずに走っていた。一日中走り、土埃にまみれた。日が暮れ、顧問の集合がかかる。僕らはダートコースのようなグラウンドから一斉に走って集まる。
 練習が終わり、グラウンドを均す。グラウンド脇の砂利道を女子運動部が自転車で帰っていく。スカートがなびいていた。自転車のライトがほのかに薄暗闇を照らす。通り過ぎていく女子高生と、光。
 
 教師になりたいと考えなければ、大学へ行こうなどとは思わなかっただろう。高校3年まで本を読んだことはなかったし、勉強だってさほどしていたわけではない。毎日毎日走っていた。ただそれだけを繰り返していた。
 高校2年の冬まで、関東の大学
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