眼鏡の定義/葉leaf
 
 中学の頃科学部に入っていた。十三歳の透き通った体には、夢想によって薄められた血液が集まるための小部屋が必要だったし、十三歳の墜ちてゆく倫理は、それまで入射していた論理の湖から溢れ、また日々を結合させる感情の貸し借りに慣れる必要があった。
 我々は研究で賞をとった。だが、我々が行ったのは手作業、つまり信念の歌声だけであり、計画から作文からすべて工学的な打楽は顧問の教師が行った。だから私は賞が少しも嬉しくなかった。
 それで私は部員たちに部をやめるよう働きかけた。私は、幼年時代の筒状の闇が人よりも早く分裂していて、社会の備品としての矛盾をレンズのように拡大しレンズのように焼こうとしていた。私はま
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