飛べない鳥、飛びたい兎/itukamitaniji
だけど兎は長い耳を閉じて
まるで聞いていないみたい 手をばたつかせて
懲りずに何度も跳びはねているだけ
もう何度目の夜だろう 僕には無理だって
ある時兎はついに諦めて
もう何度目の空だろう じっと夜空を見上げた
赤い瞳に流れ星が映った
鳥さん 鳥さん 分かったような気がする
僕は到底飛べないけど それで構わないんだね
それはきっと 僕に相応しい生き方じゃないんだ
兎さん 兎さん 分かったような気がする
僕は飛べなくなったけど 悲しんでばっかりじゃ駄目なんだ
今の僕が これが僕なんだと認めなくちゃ
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