愛でる手/
瑠王
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首
両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの
お馬鹿さん
どんなに利口に生きてても
脚がなくては意味がないのだよ
ねぇねぇどなたか
脚を一本くださらない?
支えるだけの一本で構わないから
でもね、本当は私
全部なげうって
愛でる手でありたいの
戻る
編
削
Point
(6)