仕事場で/チャオ
台風の過ぎ去った、よく晴れた日。かすかな涼みを持った秋風が僕の体をさすった。野外に出た僕は、今日の仕事へと向かう。
何人もの肉体労働者が、僕を取り囲む。僕は、言われたままに荷物を仕分けていく。筋肉が少しだけ痛む。昼の休憩までの時間、荷物は次第に自分の場所を与えられていく。
お昼になると、雲を失った空が、快晴の色を見せ付ける。いまや、お金のない僕は、何者でもない社会不適合者なのかもしれない。その日暮しのお金を求めて、与えられた職場へ向かう僕。
きしむ筋肉が、新たな僕を発見していく。さらに、激しい苦痛が欲しい。筋肉がいなくなってしまうような激しさが。
足元にある僕の場所は、毎日繰り
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