In hoc apparuit caritas dei in nobis etc./一 二
霙雪の降る夜のこと
夜の夢がそのたおやかな小さな手に接吻すると
まどろむ女の子は口をつぐんだ。
妹の手を握り続けていた兄はその額を優しく撫でて、
火照った熱気を感じて手を止める。
兄は雪を欲しがった妹のことを想い、そっと泣いた。
暗い病室を出て、雪解け水で濡れた病床を拭くものを静かに取りに。
幼き女の子は兄のことを思い出しながら、幸せな眠りを味わっている。
そして、兄からの贈り物の次に、天からの贈り物を受け取るのだ。
女の子の微笑をたたえた口元は僅かに開き、
半開きの唇が神様を呼んでいるようだ。
子供の頭の側でひとりの小さな天使が身をかがめ、
汚れなき魂
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