海里/Ohatu
 

 窓の向こうの青い空
 体温は無い
 雲は流れる
 堕落であり、墜落

 残酷に
 国は終わり 

 詩人は
 それ見たことかと笑う

 あなたの声が聞きたい
 あなたの声が聞こえない、ああ

 凪の終わりに
 恋文が揺れている

 あなたに

 あなたの

 安楽死を望んでも
 もう薬は無い

 窓の向こうの滅びを
 眺めている

 あなたの声が
 思い出せない、ああ


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