名の無い死/こしごえ
そら
おそろしい
しずけさ
ふくらむ
むねに
雷霆ひびき冴えかえる
雲
たれこめて
いずれふって来る
私の上に
見つめあえる
傘は
無用であります
そういったものは
それっきりで
はらりはらりと
濡れるままで
いい
そのうち
しめったにおいの
地下への階段の
すべやかにつやつやとした
石に足音をのこし
みずからを葬送する
青い空が
こいしい
とうめく
たどりつくことの出来なかった
それでも(ひかれ
あっているの
歩むしかない
時にはふりかえり
ゆびさすほうを
ここにおいて
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