was word./瑠王
 
乾いた舌を絡めあって
水分を奪い合い
お互い骨だけになって
風が吹くだけで
崩れてしまうような
何もない場所になって
辛うじてしがみついた
苔のように
それで誰も
足を滑らせたりはしない

お墓も十字もないけど
何か示すものがあるとすれば
まだ脈を打っていたのは
誰が語るわけでもない
言葉でした

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