誕生日に/蒼木りん
惚け惚け考えているうちに死が来てしまうぞと
脅迫されるのだ
私に
ジレンマ
そこに呟きの詩(うた)が生まれる
いやそれは
排泄されるものかも知れない
出すときの苦しみと
出し終えたときの快感
バカも休み休み言えとは
意味不明である
会社は休みたいが
仕事はしたい
だから
何を言いたいんだろう
すべては良し悪しである
苦笑
たとえば
私の今日一日の出来事で
一冊の本が出来るだろう
私の今日一日を
どの作家に書いてもらおう
男か女かでも
違う
全部見せるなら男がいい
そんな
他愛もないことを考えている
いつか
死ぬときが来るのだ
いや
生まれ出るための儀式だ
それは
もうたくさんだ
とはいえ
あの世で合格点が取れるまで繰り返されるのだろう
そんな
他愛もないことを考えている
戻る 編 削 Point(1)