BANANAな/salco
アイラインを引くんだよ 唇を赤く塗るんだよねえ踊ろ
マシーンみたいな男がいい モーターが焼き切れるまで動いている奴
サーモスタットがない男、どこでもスイッチが入る奴
一年中発情している 一日中発動している
何故なら彼女は疲れない 何故ならお姫は一日中ぢゅうキスせがみ
半開きの唇みたい いいいいい
体がバラバラになって、天国の高みに砕け散るまで!
黄金の夕陽が風を窒息させて 摂氏40℃の汗が体を溶かしても
ベッドはギシギシ動いている エンジンかけっ放しの自動車みたい
半眼の瞳が虚ろに宙をさ迷い 突き上げる快楽に溺れっ放しの人形は
四肢の感覚も麻痺しているが ヒクヒクだけは止まらないいい
やがて涼しい夜が来て 窓の外を徘徊し出しても
彼女は離れて欲しくない 夕食ももも
蜂蜜のたっぷりかかったモンキー・バナナ
夜食もやっぱりモンキー・バナナ
――8時半、執事が現われて
ティッシュの山と男の死体を片付けるける
お姫様はお水を10ガロン飲みひと眠り ZZZZZZZ…
夢でもやっぱりモンキー・バナナ!
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