さいわいの眼差し/佐古
 




ほんたうなものは
いつも誠実な眼をしてゐるだらう



きみの目のなかの
うらがわにある感情を
ことばにすることなんてできやしないが
くちびるに滲ませる
痛いみたいなやさしさを
ぼくは生涯わすれまい





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