夏待ち恋心/瑠音
 

うからって
君を忘れることはないでしょう

大好きだった 愛してる

好きでいてくれたこと
好きだったこと
嫌いになりたかったこと
嫌われたかったこと
嫌いになれなかったこと
そっと
忘れてしまいそうなくらい小さな
ポッケにいれて


君じゃない人と手を繋ぎます
暖かさを愛しいと
思えたの

少しの微睡みの 間に

目的地が近づいて
残念ながら雨模様
それでも今の私は
隣の赤ん坊に手を振れるし
君を思い出すこともできる
これから会う人のことを考えることもできるし
時計をつけ直す
ことも

    、

大丈夫、きちんと
誰かを愛して
生きていくから





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