蛾の旅/
うずら豆
夜の蝶は艶やかなのに
昼の蛾は惨めに見える
明る過ぎる世界では
どこに行けばいいのやら
あて無く羽ばたく羽根は
まるでボロ布が舞っているよう
それでも蛾は翔ぶ
じっとしてたら蟷螂の餌食だ
焼け付く日差しを体に浴びても
自分の居場所を見つけるために
蛾は翔ぶのだ
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