雨上がり/
モリー
青い葉を濡らす滴を
指先で弾いた
確かに躍動する心をもって
雨傘を愛でる
土のにおい、が立ち込める
トマトの苗を植えたとき
爪を黒く染めたあれのにおい
官能的に厚く漂う
雨上がりの頬紅は私にリンクしている
滴と傘はべっこだけど
私はちゃんとつながっている
千切れた雲は静かに溶ける
夏はもう すぐそばまで来てる
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