猫と/朧月
 
詩がよみたいのか
なぐさめがほしいのか
あなたは私の
うすっぺらいペエジをめくる
終わりなんてないよ
そう言ったら
しっぽをたてて
窓から逃げていった


ぱらぱらぱ
ぱらぱらぱ

どこかで胸をえぐるオトがして
私の中を駆け抜けていった
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