キリハナシタイ/Mかわ
 
花が嫌いだった
どう触れればいいか分からない
土壌も水も光もいらないのならば愛せたかもしれない


暗闇の中で迷子になったあたしを嘲笑っているアザミ
切り離して
切り離して
切り離して

泣いているのはあたし


朽ちて滅びゆくあたしを笑うのはスミレ
落ちて
落ちて
落ちて

なくなったのはあたし


花が嫌いだった
どう見つめればいいか分からない
悲しみも苦しみも喜びさえもいらないのならば良かったのかもしれない

寄り添って綺麗に燃えてくれたあなたは好きだったけれど
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