目/izumi
白い壁の空間に、あなたが見ているのは何ですか?
庭の花や小鳥たち?
家族との思い出?
あなたはお花が好きだから、これからがいい季節ですよ。
梅は今が見頃です。桜にチューリップ、シロツメグサ、スミレ、菜の花も。
お茶でも飲みながら、あなたと一緒に花を見たいです。
だから私にできること
あなたの代わりに、外の世界に出ることができないあなたの代わりに。
私はあなたの目になります。
そして、あなたの見たいものを、人を、世界を、そのままあなたに見せましょう。
ほんの一瞬だけでも。
あなたに喜んでいただけるなら。
ベッドの上で、あの日から時計は止まったまま。
あなたの心も止まったまま。
目を通して心のネジを動かして。
春の空気を見てほしい。
それが私のお願い。
たったひとつのできること。
10.2.26
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