夏至/高杉芹香
 



ほんとだ、綺麗だね、

笑い返せば


きみは
「今日、夏至なんだよ。・・・知ってた?。」

そう言って無邪気に笑った。

そんなきみに
ぼくはなんだか
ありがとう、と思った。









2人で悩んだ週末を
紅い夕陽が見降ろしていた。








なんてことない。

いつも
ぼくらに起きていることは

なんてことないんだ。






だから
今日のこの1日も
生きてみてよかったと思った。








今年も
僕たちに夏が迫っていた。

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