夏至/
高杉芹香
ほんとだ、綺麗だね、
笑い返せば
きみは
「今日、夏至なんだよ。・・・知ってた?。」
そう言って無邪気に笑った。
そんなきみに
ぼくはなんだか
ありがとう、と思った。
2人で悩んだ週末を
紅い夕陽が見降ろしていた。
なんてことない。
いつも
ぼくらに起きていることは
なんてことないんだ。
だから
今日のこの1日も
生きてみてよかったと思った。
今年も
僕たちに夏が迫っていた。
戻る
編
削
Point
(3)