金属/
うずら豆
雲が太陽を隠していく
鈍い鉛の空気が充満する
不快感が絡み付く
じとっじとっと雨が落ちてきた
水銀の雨
身体に染み込んでくる
血液が金属に変わっていく
やがて心までも蝕まれ
チタニウムの塊となろう
そのとき僕は
メタリックな世界の
一部となる
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