天上天下唯炉利尊/一 二
 
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」
というこの世界の理は祝福ではなく
天上の至高たる輝きを分裂させ
拡散させ失わせていく恐るべき逆転の理

この世界が逆さまの理によって
光を失っていく(流失する)
構造になっている為に
世界において幼き者との愛が認められない

あらゆる歴史において神に最も近き巫女たちはみな
初潮前の幼き娘達であったこと
世界中の有りとあらゆる秘術秘法秘儀において
「女」になる前の娘達がどれほど
重要な存在として慈しまれたことか見るが良い!

偽りの世界を脱出する真実への鍵となる存在は常に
「無垢なる子供たち」であった
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