21gのためいき/佐古
 






眼が醒めた瞬間になみだがおちた
さえずりと静寂がみみに滲みた

こどうはひびく


おなじことばで
おなじいろを観て
まぶたを閉じては寂しさをたべた
あけわたしたいのにゆるされなくてないた

じぶんでゆめをみるのは得意だった
失くすことをおぼえるたびに吐いた
くちびるはうそしかなじまなくて
あたえられるすべてが罰だとしっていた
(ひとりきりの部屋でねむる)



真夜中にゆめをみれないから
星をながめることをおぼえた
ひずむ4分間だけなら
いきをとめてもいきていけた

(こどうはひびく、)


はだにかさならない早朝
熱をはらむ呼吸

どうしていまも
まなざしをあたえたいのが
だれだってかまわないのが
さみしさのすべてだって
知っているのに








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