【句評】 桃破壊する少女/ふるる/古月
 
桃破壊する少女/ふるる
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 春の風草食動物月面へ

そよかぜが草原を渡り、そのままふわっと浮き上がって月まで届く。重さを失った草食動物が、ふわふわと運ばれていく……。さらっと読んでも十分に面白い。
句を見ると、漢字がずらっと並んでいる。そのため、ぱっと見たときに何がなんだか分からず、脳が情報を処理しきれない。漢字が単語として認識されず、漢字として並列的に目に入るのだ。
と、見てみれば「春の風」と「草」が並んでいる。「草」は、よく読めば「草」ではなく「草食動物」の一部なのだが、脳は第一印象でそ
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