桃破壊する少女/ふるる
 
春の風草食動物月面へ


妹の悩みの種を埋めてきた


急に見えなくなる右靴左足


ハンサムな頬にフジツボ飼っている


傾いて傾いて傾いて平ら


肩のない祖父母の肩を揉んでいた


新聞紙巨きな影に手渡され


気がつけばもう夜だった腕伸びて


名月やふすまがそっと開きだす


真夜中に突然叫びだす缶切り


白い鍵盤 桃破壊する少女
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