詩の行くえ/非在の虹
 
いということとは別なのだ。
詩人の高橋睦郎はかつて、詩は商業ベースにけっして乗らないことに意味がある、と言った。
いまどき、潜在的書き手(このサイトに集まるぼくたちなど)がこれだけ多いのに売れないのは詩人の僥倖であり、誇るべきことだと。

……とある蛙氏の文章で残念なのは、インターネットなどの、このサイトなどの素人の詩と、ジャーナリズムが売る玄人の詩をごっちゃにして議論していることだ。
玄人と素人の差は質の良し悪しにおいてくらべ難いかもしれない。しかしこれには厳格な差があることは、肝に銘じたほうがよい。

いずれにせよ、書き手は、売れないうけないことをもって、安易に読み易い詩にながれ
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