詩の行くえ/非在の虹
 
、柿本人麻呂から萩原朔太郎、みな修飾語ぬきの「詩」ではないか。

詩の世界で言われているかどうか知らないが、現代美術では、この五十年繰り返し言われていることがある。
「作品としての美術は終わった、残るのは行為だけだ」と。
そんなことを言いながら、「現代美術」は営々としてつくられている。
このふてぶてしさに見習うのもいい。

詩書は「初版300から500部だそうです。著名な詩の賞を獲得した詩人の詩集の増刷が300部」しか発行されていない。
この数字にまちがいはないだろう。

なぜなら、クラシック音楽のCD枚数は初版が200部であるから。
類推しても、そうだろう。
それでも世界
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