輝くきみへ/寒雪
 


おめでとう
終わったことが良かったんじゃなくて
結果の良し悪しがどうとかじゃなくて
スタートラインに立ち
誰よりも輝いて見えたきみに
ありったけの笑顔と
溢れんばかりの涙を携えて
心の底からそう言うよ
おめでとう


暗い時期があって
体が言うことをきかなくて
何度も何度も
洗面所で嘔吐して
文字通り
血反吐を吐く日々の中
それでも諦めないで
銀色の鍵盤の上
まだ見えない明日を思って
走り続けたきみ


神様の存在を初めて信じた朝
きみが自分の力で辿り着いた場所は
きみが望んだより
はるかはるか遠くで
もしかすると
天国に一番近いのかもしれない
だからこそ
きみの笑顔は
まるで天使の輝きで
とても誇らしく思うよ


おめでとう
終わったことが良かったんじゃなくて
結果の良し悪しがどうとかじゃなくて
スタートラインに立ち
誰よりも輝いて見えたきみに
ありったけの笑顔と
溢れんばかりの涙を携えて
心の底からそう言うよ
おめでとう
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