蝶をみる夢/ベルヤ
 



検問で氏と所在を訊かれ
タクシーを降りあなたのところへ歩いた
白い蝶がうれしそうに僕にまとわりついて舞う
ふっと、あなたを思った。

はなの季節の狭間に整えられた樹木の枝葉
みどりとすこしのあおぞらそしてしろのくも

ほんとうは今日なんだ
ほんとうは午前零時の前なんだ
機械もゼロを告げたから
波動の小刻みなうつくしさに
誰も触れないで看まもる静かな部屋で
ひんやりとした床が天井の灯りを映し




桜は見事だったでしょ、ツツジも咲きほこって
いまはまばらなはなのさみしさにごめんなさい



この曜日は誰もいないって思ったから
四時起きで始
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