tiny jigsaw/吹雪
くつがえりたる
そのエッジは斬って、裂きます。
手の内で
私を温めた
手の内の ハデスを
ブランケットにくるまれた
彼の丸みごと
つんざいて、
また飄々とした 表側を私に向けて、舌を出すのです。
私の毛穴にはすべて
矢がつき刺さり
くだけたがるのです
相違う分子同士が
はじけたがるのです
目敏(ざと)いアポロが接近して
問いかけます
「 何をそんなに ふるえているのか 」
磁石を、
誰がうまく隠したのか
「 ・・・・ 」
組みあがったパズルを燃(も)します
そうして私ははじめて、ひかりを見るのです。
「 TURN...ON 」
あなたが誰かということはかまわなくて、
まちがいなく
立派な親だとおもうのです。
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