しゃららの夜/
朧月
静かにうたえば
静かな明日がくると夢みた
みそうだった
こんな静かな夜だから
どこからか訪れるはずの
朝がくる前に
私は少ししなければならない
たとえば謝罪のような
ことに浸りながら
無関係の机の上のビンの
透明な向こう側
ながめて言葉を想う
いつかのあなたの答えも
間違ってはいなかったと
今夜思い出して悲しむ
理想なんて言葉 描かずに
きっと唇噛んだ
静かなまま夜を終えれば
愚かに泣いた午後の私の
罪は薄れるのだろうか
星は無言で流れた
戻る
編
削
Point
(4)