しゃららの夜/朧月
 
静かにうたえば
静かな明日がくると夢みた
みそうだった
こんな静かな夜だから

どこからか訪れるはずの
朝がくる前に
私は少ししなければならない
たとえば謝罪のような
ことに浸りながら
無関係の机の上のビンの
透明な向こう側
ながめて言葉を想う

いつかのあなたの答えも
間違ってはいなかったと
今夜思い出して悲しむ

理想なんて言葉 描かずに
きっと唇噛んだ

静かなまま夜を終えれば
愚かに泣いた午後の私の
罪は薄れるのだろうか
星は無言で流れた

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