花水葬/ロリータ℃。
物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ
夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏
ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか
あなたは何も知らない振りで安く笑った
わたしの全てを魅了して
わたしは空虚を愛してた
このうまく動けない箱の中で
わたしは空虚を欲してた
空のままなら詰め込むことができると思った
(この手足も髪も全て絡めて
全部持っていってはくれないのかな)
あのままあなたと一緒に生きていたなら
今此処にいるあたしはいない
このままあなたをなくしたならば
今此処にいるわたしはいない
物事を決めることが得意なくせに
あなたはいつでも答えを濁した
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