田圃の真ん中に出現した蛙たちの檻へ/ジャイコ
 
誰も見たことのないお話を求めて
君はいつも私の前から姿を消すの
取り残された私は腹を立てて
誰も見たことが無ければお話など成り立たないよって
君の枕に向かって囁き続ける
誰も見たことのないお話は君だけが見ていて
誰も見ることなどできないので私には理解できないんだよ

朱色の蛇口から溢れだす日曜の朝に
ほらね今日もまた君は半分だけ消えようとしている
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