わからなくていい/ベルヤ
 





せめて明るい話しをしよう

へらへら笑うへろへろしゃべる

おかしいよ変だよと背筋を伸ばし君は言う

僕は創造できず会話の中のこころさえ

思い出せないでへらへら笑った

君はどうでもいいよと少し声を荒げ聞きたくないと嘆く

ずっとどんな人間だったのかを考えていた僕は

店を出ようと夜道を歩き出しても君は黙ってた


感情を出さない

忘れないことへ封印をしている

絶えることでバランスを欲する

葬った人を忘れない

泪は流れない


独り部屋の扉を閉めた

あとどれくらいかかるのだろう

この疲労感は嫌ではないけれど

深刻に身体を固めるこんな夜もある

だからせめておもしろい話しをするよ

へらへら笑いへろへろしゃべる

いつ消えても差し障りのないように感謝し

僕は息をしていない





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