軌跡/ロリータ℃。
 
も。


驚く彼の痩せた惨めな姿。
それでも、もう二度と手放したくなかった。
例えこれが愛じゃなくても。



「ちゃんと楽しませて!」
蹲り従う彼を見る。私は何を失い、何を求めてるんだろう。何故怒りを抱きつつ、彼を手放せないままここにいる。


大人になった私の内側で、20歳だった私が泣いている。苦しくて、声を抑えながら私は泣いた。
彼に作られた今の私が、声を殺して泣いていた。



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