大好きな詩人を紹介してみます 『処女懐胎』ブルトン?エリュアール/非在の虹
 
二つの日のあいだのある一日、そしていつものように、星のない夜という夜はなく、女の長い腹が、それは小石だ、ただ眼にうつるもの、ただ真実なものが、瀑布のなかをのぼってくる。    
             『処女懐胎』 ブルトン―エリュアール 服部伸六訳


まだ二十歳にならないぼくは、むしょうに詩が書きたかったようなのです。
そこで学校でならった詩の書き方を思い出していました。
それはまずテーマを決める、というものでしたが、これには困ってしまいました。
おそらく、詩をかくという行為にあこがれていただけで、何をどのように書くのかなんて、まったく考えたこともなかったのです。

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