オフィーリア/構築する、/ogawa hana
ゲリラのような夕立に、なんだか思慕、なんだか死亡、慌てふためいても脳内麻薬がそら隠せない情熱のまにまに、ばら蒔かれるから少しは窓の桟から染み入る仕事熱心なクリーニング屋の巡回ソングについて行って、化ける、砕け、燦々となる、なんだかんだ、家の前の砂利道、削られ暴かれ冠水し、思いがけない川下りを経験するはめになる。
決意するのであればナックル右手に嵌めた当事者は文字通り水浸しの体中の毛穴に怒り浸透させ、浸水する我が家振り向くべからず、誰の懇願も聞き入れず朝日に歯向かうのであったならば、ジェラルミンに隠した毛糸だらけの(しかも昨日まで猫のおもちゃだった!)心臓死ぬまで取り出すな、人前では。
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