大好きな詩人を紹介してみます  「日夏耿之介」/非在の虹
 
「書斎に於ける詩人」

それゆえに・・・・・
儂(わし)は雪の振る日の午下(ひるさが)り
水晶のやうに明るい牕(まど)ぎはの長椅子でこれを誦(よ)む
嗚呼(ああ) 書籍よ
爾(なんじ)の古拙な 聡明な 慣習の信仰の 肌触りを嬉(うれ)しみ泥(なず)み
わが情想沈着(おちつ)きて 淑(しと)やかに もの柔かにほそぼそと
私語を交す 黙(もだ)しあふ
『クロイランド僧房年代志』その智慧ふかき眼光(まなざし)よ


いやいや・・・引用だけで、ちょっとめげそうでした。
漢字の視覚的な効果が、もうすでに人をよせつけまいとするようです。

この骨の折れる?詩人こそ、
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