氷漬けの少女。/
りぃ
届かない何もかもに憧れるのを止めた日を覚えていない
延ばした手とか宙を切った指とか爪先立ちした足とか
其の侭の姿で氷漬けになった自分を見つけては冷えた目で更に冷やした
溶けてしまえば
私はまた追いかけるのだろうか…
何もかも諦めた私をすり抜けて
走り去る少女の背中が見える気がする
今度氷漬けにされるのは私の方ね。
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