梅雨/
Mかわ
いい暇つぶしにはなった、なんて心にもない言の葉を吐いては周りを湿めはじめた5月
強がりさえ見抜く人もいないままにそれが悲しいとすらもぼやけないままに葉だけが青くなってゆく
繰り返していくうちにきっとおいて生けるから今はもう泣かないでと下手くそに笑う
それすらも嘘だということに気付かないふりをしてうまく慰めることが出来ない頃
しとしとしと
と、かわりに泣いてくれる人が現れた6月
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